こんにちは!ミーコ(@miiko_rabbit)です。
この記事では、私が実践している『リピート系注文を使った金CFD投資』での値幅の決め方を解説します!
値幅を適当に決めてしまうと危険です。
しっかり計算して、無理のない投資をしましょう☆
※『リピート系注文を使った金CFD投資』ってなに??という方はこちらの記事へどうぞ!
値幅の決め方については、『お金がずっと増え続ける 投資のメソッド アイドルのわたしでも。』という書籍を参考にしています☆
ちなみにわたしは、GMOクリック証券で金CFD投資をしています☆
リピート系注文のしくみ
まずはじめに、リピート系注文のしくみをおさらいしておきましょう☆
知ってるよ!って方はこちらから読み飛ばせます。
リピート系注文とは、
金の値段が〇ドル下がるごとに1枚買い、買った値段から△ドル上がったら売る
というルールにそって注文を入れる方法のことです!
以下の図のようなイメージです。
上の図は、5ドルごとに買い下がり・10ドル上がったら売るパターンです。
- 図1:5ドル下がるごとに、ひとつずつ金を買う
- 図2:買った値段より10ドル上がったら、売る
シンプルなルールですね!なんとなく分かりましたか…?
さらにくわしい説明は、以下の記事でしています!
値幅の決め方
さて、実際に注文を入れるためには2種類の値幅(買い下がる値幅・売る値幅)を決めなければいけませんね!
それぞれの値幅を変えると…
- 買い下がる値幅→リスク・利益
- 売る値幅→利益
が変わります。
特にリスクに直結する『買い下がる値幅』は慎重に決めましょう!
買い下がる値幅で変わること
買い下がる値幅によって、何が変わるのか表にしてみました。
- 売買回数が少ない
- 利益が少ない
- 値下がり時に買う金の数が少ない
- 値下がり時の含み損が小さい
- リスクが低い
- 売買回数が多い
- 利益が多い
- 値下がり時に買う金の数が多い
- 値下がり時の含み損が大きい
- リスクが高い
つまり、値幅を広げるほど『利益少ない・リスク低い』となり、値幅を狭めるほど『利益多い・リスク高い』となります!
買い下がる値幅が広いほうが安全☆
投資初心者・資金に余裕がない方は、値幅を広くすることをおすすめします!!
買い下がる値幅の決め方
じぶんの資金に合った値幅を計算します。
計算方法を解説しますね!
- STEP1想定する下落幅を決めるなんドルの下落まで想定するかを決めます
- STEP2必要証拠金を計算1枚当たりの必要証拠金(手付金)を計算します
- STEP3含み損を計算最悪の場合の、1枚当たりの含み損を計算します
- STEP4元手から最大枚数を計算用意した元手で、何枚買えるか計算します
- STEP5値幅を決める金の最大枚数から、値幅を決めます
くわしい説明を飛ばしたい方は、こちら☆
まず最初に、『ここまで値段が下がってもセーフ!ライン』を決めます。
過去のチャートを見て決めましょう!少なくとも過去3年分の下落は想定することをおすすめします。
ここではとりあえず、過去10年間の最安値1050ドルをセーフラインとして計算します!
現在(2020年3月19日)の値段は1475ドルなのですが、キリのいい1500ドルを『現在の値段』とします。
想定する下落幅は…
1500-1050=450ドル
では、必要証拠金(=手付金)を計算します。
※ちなみにGMOクリック証券のアプリでは、トレード画面に円換算で書いてあります☆
金を1枚買うには、金の値段の5%のお金が必要です。
現在の値段を1500ドルとしたので、
1500×0.05=75ドル
金の値段が想定するセーフラインまで下がった場合の、1枚当たりの含み損を計算します!
等間隔で買っていくので、何ドルごとに買ったとしても平均購入価格は真ん中の値段になります。
なので、1枚あたりの含み損は想定する下落幅の半分になります。
さきほど想定する下落幅は450ドルと計算したので…
450÷2=225ドル
では、じぶんの用意できる元手で何枚買えるか?を計算します。
セーフラインまで下落した場合、金1枚あたりにかかるお金は『証拠金+含み損』です。
225+75=300ドル
円換算します!いま(2020年3月19日)は1ドル約110円なので…
300×110=33,000円
1枚につき33,000円が必要になる!
元手を200万円とすると、買える金の最大枚数は
200万÷33,000=60.6枚
約60枚ですね☆
想定する下落幅450ドルで買う金を、60枚以内におさめればよいので…
450÷60=7.5
7ドル間隔だと60枚を超えてしまうので…
8ドル間隔で買えば、1050ドルまでの下落に耐えられる計算になりますね☆
お疲れ様です!!まとめます☆
- STEP1想定する下落幅を決めるなんドルの下落まで想定するかを決めます
- STEP2必要証拠金を計算1枚当たりの必要証拠金(手付金)を計算します
- STEP3含み損を計算最悪の場合の、1枚当たりの含み損を計算します
- STEP4元手から最大枚数を計算用意した元手で、何枚買えるか計算します
- STEP5値幅を決める金の最大枚数から、値幅を決めます
計算をまとめると、以下のようになります!
- 想定する下落幅=現在の値段-想定するセーフライン
- 必要証拠金=現在の値段×0.05
- 1枚あたりの含み損=想定する下落幅÷2
- 買える金の最大枚数=元手÷{(必要証拠金+含み損)×1ドル〇円}
- 買い下がる値幅=想定する下落幅÷金の最大枚数
複雑そうに見えますが、あてはめて計算していくだけですよ☆
同じ色には、同じ数字が入ります!
上の計算はあくまで目安になります。
『現在の値段』と『1ドル何円か』は日々変わっていく数字です。
計算した値幅を過信しないように注意!
この計算式が理解できていると、元手を変えてみたり・値幅を段階的に変えてみたり…といろんなパターンの想定を計算できるようになります!
値幅を狭めると利益を増やすことができますし、値幅を広げて元手を減らすことも可能です。
わたしは
金の枚数が少ないうちは、計算より狭い値幅で
→金の枚数が増えるにつれて、段階的に広げていく…
という方法をとっています☆
この方法だと利益をのばせるのでおすすめなのですが、計画的に値幅を広げないとゲームオーバーになってしまうので気をつけましょう!
ぜひ自分に合った値幅を探してみてください☆
売る値幅で変わること
売る値幅で何が変わるのか、表にしました。
- 利益が多い
- 売買回数が少ない
- 利益が少ない
- 売買回数が多い
売る値幅は、わりと単純ですね☆
売る値幅の決め方
売る値幅の決め方…と言いつつ、じつは最適解はありません。
ないの…??
金の値動きによって、どっちが有利か変わるからです!
買い下がる値幅は同じだとすると…
- 細かい値動きしかしない
→広い値幅だと全然売れない
→売る値幅は狭いほうが有利 - 大きな値動きばかり
→売れる回数はほとんど変わらない
→売る値幅は広いほうが有利
このようになります。
未来の値動きは予測できないので、難しい選択ですね。
ただここで考えないといけない問題が1つあります。
それは金利調整額!!
金利調整額(=スワップポイント)とは、2国の金利差から生じる金額です。
※くわしい金利調整額の解説はこちら
そして金CFDの場合は、金を買うとマイナスの金利調整額を支払わなければいけません。(2020年3月時点)
イメージは以下の図のような感じです↓
つまり、出来れば長期間持ちたくない!!
長期間持つことで損をしてしまう現状、売る値幅が広すぎると不利ですよね。
1日で10~30ドルほど動くことが多いので、個人的には10ドル以下がおすすめです。
(※個人の考えです。数字にもとづいた検証ではありません。)
また逆に、売買回数が多くなるとコストがかかります。(コスト=スプレッド)
1ドルや2ドルなどの狭すぎる値幅も、あまりおすすめしません!
狭すぎず広すぎずであれば、あとはお好きな値幅で☆
注文を入れるときに計算しやすい値幅にするといいと思います◎
ちなみにわたしは金CFD投資を始めてから現在(2020年6月)まで、売る値幅はずっと6ドルにしています。
まだ始めてから2年ほどですが、この値幅でじゅうぶん満足できるパフォーマンスがでています!
いままでの利益の累計(2022年11月末時点)は
金CFD(元手200万円)
→55ヶ月で1,652,113円(平均年利18.02%)
です!
※最新の成績はこちら!
参考にしてみてください☆
買い下がる値幅は定期的に見直そう!
せっかく決めた買い下がる値幅ですが、定期的に見直す必要があります!
なぜかというと…
- 値上がりにつれて、セーフラインも切り上がってしまう
- 利益が積み重なってきて、資金に余裕ができる
- 元手を増やしたい
- 1ドル〇円が大きく変化する
- うっかりロスカットされてしまい、資金が減る
などなど。
はじめの想定とは、状況が変わって当然ですよね!
でもめんどくさいなぁ・・・
リーマンショック・コロナショックなどの大きな変動時でなければ、1ヶ月に1度くらい計算しなおすと安心です☆
月に1回、5分ほどで計算できますのでぜひやりましょう!!
わたしは値幅の再計算をさぼっていて、コロナショックで慌ててしまったので反省しています…
すでに金を持っている場合の計算方法
すでに金を持っている場合は、
- いま持っている金の想定含み損
- これから買う金の想定含み損
を分けて考える必要があります!
値幅の計算の応用編です☆そこまで複雑ではありませんよ。
いま持っている金についての計算はかんたんです☆
まずは、想定するラインまで下落した場合に、いま持っている金の含み損はいくらになるのか?を計算します。
いま持っている金の想定含み損
=現時点での含み損+想定する下落幅×持っている金の数×1ドル〇円
次に、いま持っている金の必要証拠金を確認します。
※GMOクリック証券の場合、アプリの『余力確認』のページに必要証拠金が書いてあります!
想定するラインまで下落した場合に、いま持っている金を保有するのにかかるお金は…
必要証拠金+いま持っている金の想定含み損
です☆
さて、ここからは値幅の計算と同じです。
違うのは、『元手』!
この部分を、
現在の口座残高ーいま持っている金にかかるお金
で置き換えましょう。
あとは以下の計算をすると、現時点の適切な値幅が計算できます☆
※現在の値段・1ドル〇円は、最新のものを使いましょう!
- 想定する下落幅=現在の値段-想定するセーフライン
- 必要証拠金=現在の値段×0.05
- 1枚あたりの含み損=想定する下落幅÷2
- 買える金の最大枚数=(現在の口座残高ーいま持っている金にかかるお金)÷{(必要証拠金+含み損)×1ドル〇円}
- 買い下がる値幅=想定する下落幅÷金の最大枚数
想定する下落幅を変えると、いろいろなシミュレーションができますよ!
値幅を変えて、リスクをコントロールしよう!
時々計算しなおすことで、いまの値幅が狭いのか?広いのか?が分かります。
どんな値幅にするのも個人の自由ですが、いまの値幅にどれくらいリスクがあるのかを知っておくのは大事ですよ!
ただし、値幅をあとから変えても『いま持っている金の数』は変わりません。
いま持っている金の含み損はどんどん拡大していくので、まだ余裕のあるうちに値幅を広げる決断をしましょう☆
初心者のうちは、広い値幅が安全ですよ!
売る値幅の見直しは、気が向いたときでOK
売る値幅を変えると、利益は変わりますがリスクは変わりません。
あまり神経質にならず、いろいろ試してみるといいですよ☆
売る値幅は、自由度高いです!
まとめ:値幅は広めが安心☆
リピート系注文をつかって金CFD投資をする際の、
- 買い下がる値幅
- 売る値幅
それぞれの意味・決め方を解説しました!
買い下がる値幅は…
- 売買回数が少ない
- 利益が少ない
- 値下がり時に買う金の数が少ない
- 値下がり時の含み損が小さい
- リスクが低い
- 売買回数が多い
- 利益が多い
- 値下がり時に買う金の数が多い
- 値下がり時の含み損が大きい
- リスクが高い
売る値幅は…
- 利益が多い
- 売買回数が少ない
- 利益が少ない
- 売買回数が多い
このように、値幅を変化させることで利益やリスクをコントロールすることができます☆
この記事で紹介した値幅の決め方は、あくまでも目安です。
絶対に安全なわけではないので、慣れないうちはとにかく広めの値幅を心がけましょう!!
また定期的な値幅の見直しをすると、より安心です♪
余裕のある運用をしましょう☆
金CFD投資のリスク管理については、以下の記事でくわしく解説しています!
わたしは、GMOクリック証券で金CFD投資をしています☆
金CFDの始め方~続け方をまとめた記事はこちらです!
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